翻訳ときどき通訳 - 自営業者になったわけ、お客様へのバリュー

自営業者になったわけは、某社の「ワニ社長」の専横にありました。
あるお坊さんが「あんな、ちかちゃん。この人、生まれてくる時に心をお母さんのおなかにおいてきてしまわはってん」と仰せでした。

この人の秘書を経てR&Dの英語屋として、PMとして配属が決まり、楽しかったのですがプロジェクトが社長直轄だったのでやはり辛くなりました。自営業者になると言うことがどういうことかよく分からずに自営業者になりました。つまり、逃げを打ったのです。会社を変わっても私の世代は男女機会均等法から外れてキャリアが詰めていないことを考えると、自分の得意を仕事にしようと思ったのでした。でも、最近知己を得た同業者の方々の勉強量、ち密さには頭が下がります。私の至らなさを目の当たりにしました。

それでも何とか今日までやってこれたのは、素晴らしいお客様に恵まれたこと。長いお付き合いのお客様を得ました。その後いろいろあって取引が終わったところも、また新たな長いお付き合いが始まったところもあります。

長くお付き合いいただきたいと努力していること。それは締め切り。締め切りは落とさないことと、一時期、結婚したり離婚したりでやれなくなっていた儀式を復活させようとしていること。え? 見直しですよ、見直し。スケジュール的に完璧じゃないときもある。それでも、努力することだと思っています。推敲する時間が一番楽しいことを一生懸命思い出そうとしています。辛いことがあって推敲ができなくなったとき、私はお客様を失ったのです。金銭的に量をこなさなければと焦ったのです。だからこそ、あの楽しい時間を取り戻そうと思っています。それにはもう一度自分の働き方改革しないと。お客様に対してバリューを出すことが使命だから、もっと丁寧な仕事をしたいと思っています。

AIは津波となって押し寄せる日がくるかもしれませんが、それまではあの楽しい時間に浸ろうと思っています。

通訳も翻訳も日々精進 ⇒ 私

 

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再掲。五条天神さんの手水屋の鳳凰