英語屋ホンポ、そっと始めた社内通訳と顔の輪郭

何しろなまっている。大きな会議の通訳などとんでもない。学校に行って錆落としをするには時間が無いし、もっと別のことをしたい。翻訳の仕事も詰まっているし。

どこまでできるか分からない。そう思って、少人数の会議の通訳などを請け負ううちに、某マーケティング企業(オランダ資本)のオンサイトジョブを請け負いました。週に3日だけです。

 

普通の通訳者さんと違って、会議の事前に資料を頂けないばかりか、自力で全体を見渡します。マーケティング、保険、ITが混然一体となったこの職場で私のボキャブラリーも知識も不足している。3日目にして、「こんなできない私は首にしてください!」と上司に泣きつく羽目に。
・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

幸い、小さな会社さんなので、なんとか食らいついて新しい知識を吸収中です。初めてからほぼ半年がたちました。そうしたらですね、あーら不思議、顔の輪郭が変わってきたのです。
 

若返ったね、って某所で言われました。(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
そんなこともあるのね~。話す時間が長くなって頬っぺたの筋肉を使うからかも???
 

私は元々職人タイプじゃありませんです。翻訳は楽しい。知らない知識に触れ合える絶好の職業なのですが、残念ながら人との交流はあまりありません。小さな通訳をお引き受けするうちに気づいたのです。それは別件の小さな会議のこと。私の客先の会社さんは取引先の大手との縁が将に切れようとする会議でした。あとはいかに有利に展開するか、だけのやり取りです。Regionalのトップと日本支社の担当者が顔をそろえ、緊迫した中で、日本支社の担当者が私のお客様を馬鹿にし始めました。それはもう、ありえないほど。そこで私が間に立ちました。普通の通訳者はそんなことしないし、しちゃいけないことだと思います。「O社は存続の危機にあって、それでも長いお付き合いの御社には誠意を尽くして引き継ごうとされている。それを一言話すたびに冷笑されるのであれば、話し合いになりませんし、こちらとしても通訳のお役に立てません。」 それで、流れが変わりました。私のお客様側からはもちろん、相手先の皆さまにも高い評価を頂きました。仮にP社としましょうか。実はP社さんとO社さんの通訳は何度か引き受けており、N社あての手紙をそれは流麗に訳してくれたとして、評価は受けて頂いていました。P社がS社に買収されてから、私はS社さんにも評価を受けることになったのです。自慢?いいえ。私のようなWanna-Beにはこれがどれほど嬉しいことか。そう、私が得意なことはこう言うことじゃないかと気づいたのでした。

英語屋ホンポの次の向かう先は、AIを見据えて今のうちにあまり人が手を付けなさそうな分野を開拓することです。翻訳であり、通訳から離れることはありませんが、私の「楽しい」を事業化していこうと考えています。それは茨の道かもしれないのですが...